プロバイダー向けのホスト型のSharePoint2013SharePointアプリ登録方法
SharePoint2013とMicrosoft Azureを連携させたアプリを開発するにあたり、連携部分において嵌りやすいので、
SharePointアプリをサイトコンテンツに設定するまでの方法をまとめてみました。
手順
- サイトコレクションを作成
- 作成したサイトコレクションで新しいアプリの登録
- Microsoft Azureの設定
- VisualStudio2013 プロジェクトの設定
- WebのパッケージをMicrosoft Azureに配置
- SharePoint2013用アプリの発行
1.サイトコレクションを作成
SharePoint2013 /Office365(SP2013)でサイトコレクションを作成する。
の「Office365(SharePoint2013)の場合」の方法で作成します。
2.作成したサイトコレクションで新しいアプリの登録
SharePointアプリをVisualStudio2013上で起動したときはクライアントIdが固定ではないため、
固定のクライアントIDとクライアントシークレットを生成する必要がある。
https://(サイトコレクションのアドレス)/_layouts/15/AppRegNew.aspx
にアクセスすると次の画面が表示される。
アプリの種類
Webサーバーで実行中のアプリ
クライアントID
「生成」ボタンを押下すると自動で値が入る
クライアントシークレット
「生成」ボタンを押下すると自動で値が入る
タイトル
登録するアプリケーションのタイトル
アプリドメイン
アプリを配置するドメイン(Webのパッケージを配置するドメイン)
リダイレクト先のURI
SharePointから呼び出すURI(Webのパッケージを配置している場所を指定。HTTPS必須)
「作成」ボタンを押下すると、正常に作成された場合は作成された情報が画面に表示される。
作成完了の画面は一度きりの表示で後で確認できないため、記載されている情報は必ずメモを取ること。
3.Microsoft Azureの設定
アプリ登録で生成したクライアントIDとクライアントシークレットの登録を行う。
この画面からタブの「構成」を押下して「アプリケーション設定」項目までスクロールする。
初期ではWEBSITE_NODE_DEFAULT_VERSIONだけ入っているので、
ClientIdと、ClientSecretの2行を追加し、
アプリの登録で作成したクライアントIDとクライアントシークレットをそれぞれ設定する。
設定後は画面下にある「保存」ボタンを押下し、Microsoft Azureに反映させる。
4.VisualStudio2013プロジェクトの設定
SharePoint側、Web側の設定をそれぞれ行う。
AppManifest.xml
<Properties> <Title>TITLE</Title> <StartPage>https://localhost:44302/?{StandardTokens}</StartPage> </Properties> <AppPrincipal> <RemoteWebApplication ClientId="*" /> </AppPrincipal>
StartPageの「https://localhost:44302/」をアプリ登録で指定したリダイレクト先URIに変更する。 次にClientIdにアプリの登録で作成したクライアントIDを登録する。
Web.config
<appSettings> <add key="webpages:Version" value="3.0.0.0" /> <add key="webpages:Enabled" value="false" /> <add key="ClientValidationEnabled" value="true" /> <add key="UnobtrusiveJavaScriptEnabled" value="true" /> <add key="ClientId" value="********-****-****-****-************" /> <add key="ClientSecret" value="********+**********/********************+**=" /> </appSettings>
ClientIdと、ClientSecretの欄に
アプリの登録で作成したクライアントIDとクライアントシークレットをそれぞれ設定する。
5.WebのパッケージをMicrosoft Azureに配置
VisualStudio2013のソリューションエクスプローラWebアイコンを右クリックし、
ポップアップメニューから「発行」を選んだ後 配置先を適切に指定し、画面右下にある「発行」ボタンを押下する。
6.SharePoint2013用アプリの発行
VisualStudio 2013のソリューションエクスプローラのSharePointアイコンをクリックし、
プロパティのWebプロジェクトを「なし」に設定する。
VisualStudio2013のソリューションエクスプローラのSharePointアイコンを右クリックし、ポップアップメニューから「発行」を選んだ後
「アプリをパッケージ化する」ボタンを押下する。押下すると生成先のフォルダが表示される。
生成された拡張子がappのファイルをSharePoint用アプリにアップロードを行う。
正常に登録されるとアプリがサイトコンテンツに追加される。
追加されたアプリ(赤丸)をクリックし、リダイレクト先のURIへ遷移してエラーが出なければ完了。
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